「フィンランド 豊かさのメソッド」 堀内 都喜子
教育水準と労働生産性が
世界最高水準である一方で
ワークライフバランス国である
フィンランド。
●世界経済フォーラム(WEF)による
国際競争力ランキング
2001~2005 1位
2006 2位 (日本10位)
●OECDによる生徒の学習到達度ランキング
2006年
化学的リテラシー 1位 (日本6位)
数学的リテラシー 2位 (日本10位)
総合読解力 2位 (日本15位)
以上のような輝かしい成績。
日本からみると決して身近でない
この国のレベルの高さにはどんな秘密があるのか?
知りたいものです。
少し前に読んだ本でも
日本の学校教育とは生反対といっていい教育手法
つまり論理的思考・徹底的な議論を
ごく普通なものとして体得していくという。
◎マインドマップ的な手法もとりながら、物事の背景や
議論の経緯を学ぶように「なっている」教育カリキュラム。
◎高校卒業までは入試という概念がなく
自分の学びたいものを選択制で学べる単位取得制。
◎大学や高等専門学校を卒業してからも
学びたいときにいつでも学べる社会環境。う、う、うらやましい。
公立校育ちなんで学生の時、痛切に思ったのは
やっぱ受験多すぎでしょ。ってこと。
高校・大学と受験勉強を
詰め込みの暗記で乗り切る(当時はまったくそれだけ)
のはやはり能力・スキル的な偏りが否めないよね。
*この前の竹中平蔵先生は「さっさと暗記するものは
しちゃえばいいんですよ」みたいな感じでしたが、
これはレベルの差ですね。
つらつら前置きましたが
そんなフィンランドを日常目線で紹介しているのが
この本です。
驚くのは休みと労働時間は絶対的に短く
自分たちも気負うところがないのに
教育と労働生産性で世界水準にあること。
これはやはり国の施策という仕組みの違い
ですよね。
税率が20から30%だったり、失業率も6から7%が普通
というの感覚も日本からすると大丈夫かよ!って
納得されているそうで。
仕組みの違いがパフォーマンスに多大なる影響を与えるという
ことを考えさせられる一冊であり、
もっとフィンランドのメソッドについて
知りたくなる1冊でした。
ちなみに
群ようこ原作 小林聡美主演の「かもめ食堂」も
フィンランドのお話。
このDVD、作品に流れる空気が心地よく、
何度も見てます。
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