「悩む力」 姜尚中
春に出てから気になっていましたが、
近ごろ購入。
夏目漱石と、マックス ウェーバーが
100年以上前の近代化の際に感じた違和感を、
今私達が自分のこととして、
「悩んで」いるという指摘。
当時と今の共通項は意外にもあるという指摘です。
ワタシなんかはその時代の方が
よほど闊達だったように思うのですが。
一生懸命変わった結果、
たいして良い環境にはならなかったことへの
落胆を両者は唱えていて、
それは今の社会を覆っているんじゃないですか、
という主張。
なるほど全く気付かなかった視点で大変新鮮。
他にも社会との関わり方や
他にも社会との関わり方や
お金の持つ力について
姜氏のメッセージが散りばめられる。
読んで見ると悩む力という題名よりも、
読んで見ると悩む力という題名よりも、
今こんなことが一般的に不安ですよね、
それはこんなことに起因してるんぢゃないですか、
でもこう考えた方が全うかもしれませんよ、
なんて姜さんに言われているような気になります。
スキル本全盛の今、
物事の本質を悩みながら考えようよ、
と語り掛けてくれる良書だと思いました。